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2006年11月23日 (木)

サザンカ


 今日は野生種ではありませんが、サザンカを取り挙げることにします。サザンカは私の好きな花なのです。

 今秋、この辺りではチャドクガが猛威を振い、丸坊主になったツバキやサザンカをあちこちで見かけます。しかし、良く管理されていて殆ど被害を受けていない木もあります。そういうお宅のサザンカを撮ってきました。


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二重のサザンカ.中央の黒斑はアリ(2006/10/13)



 サザンカはツバキとよく似ていますが、子房に密毛を持ち、花糸(雄蕊の軸)が基部のみで合生し、成熟した葉の裏面に黒点がないこと、などで区別されます(ツバキは子房が無毛、花糸は中程まで合生、成熟葉裏面に黒点があります)。


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サザンカ.その2(2006/10/15)



 しかし、園芸品種ではツバキとの交雑種もあり、区別は容易ではありません。あるベテランの植木屋さんは、ツバキは枝と枝、或いは、枝と幹の分かれ目(股の部分、内側)が鋭角だがサザンカでは丸くなる、と言っていました。確かにこれで普通のサザンカは見分けられる様です。

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サザンカ.その3.花弁が細く野生種に近い(2006/10/15)



 文献によると、園芸種のサザンカには、サザンカ系、カンツバキ系、ハルサザンカ系の3系統があるそうです。ここに載せた写真は総てサザンカ系だと思います。

 一重か二重のサザンカだけで、八重は好きではないので撮っていません。


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サザンカ.その4(2006/10/15)



 一応サザンカの品種図鑑を持ってはいますが、品種の判別は容易でないので、推測による品種名は書かないことにしました。

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サザンカ.その5(2006/10/16)



 自宅にも白の一重を1本植えたいのですが、最近の園芸店では「富士の峰」の様な八重の品種ばかりを置いており、未だに気に入った品種を見付けることが出来ません。

 実は、近くのお宅の垣根に白一重で大輪のサザンカが植わっていたので、これの穂先を頂いて挿し木をしようかと思っていたのですが、所有者が替わって庭も垣根も大幅に変えてしまいました。今では、そのサザンカは無くなり、代わりに金木犀が植っています。残念至極!!


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