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2006年10月20日 (金)

ススキ


 このところ天気の良い日が続いており、成城と喜多見との境にある国分寺崖線に何回も行って写真を沢山撮ってきました。

 ところが、色々妙なものも撮ってしまった結果、種類が分からないものが多くてなかなか整理がつきません。そこでまず、分かっているものから出すことにしました。

 まず最初は、ススキ。


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ススキ.その1(2006/10/10)



 最近はあまりススキの原を見なくなりましたが、結構沢山生えているところがありました。しかし、こういうのは、ブルトーザーか何かで更地にしてしまった土地なのでしょう。そういう場所には、ススキの種子が飛んできて、じきに優占種になることが多いものです。

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ススキ.その2(2006/10/10)



 ススキと言っても、よく見ると花穂の色や穂の密度が違うものがあります。ムラサキススキとかイトススキと呼ばれる型や変種があるそうですが、普通のススキでも花穂が金色で密度の高いのがあり、母が健在であった頃は、お月見の季節になると、よくこれを多摩丘陵まで採りに出かけたものです。


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ススキ.その3(2006/10/10)



 残念ながら、成城に生えていたのは余り密度の高くない、色も普通のススキだけでした。

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ススキの穂の拡大(2006/10/10)



 しかし、拡大してみると葯とブラッシの様な形をしている柱頭は濃い赤紫色をしているのが分かります。葯は長さ約2mm、柱頭は2.5mm位です。白っぽい光沢のある繊維状のものは小穂の基部から出ている毛で、ムラサキススキではこれが紫色をしています。

 これらの部分は同じススキでもかなり変異があるそうです。ススキを見たら、毛ばかりでなく葯や柱頭の色も調べてみると面白いかも知れません。


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