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2006年10月24日 (火)

シャクチリソバ

 シャクチリソバは最近この辺りでかなり繁茂している帰化植物です。国分寺崖線の他、野川や仙川の水辺にも生えています。特に区立明正小学校の南側にある「成城三丁目緑地」に一寸した群落があります。  種子中にルチンを豊富に含むので、元々生薬として持ち込まれ、小石川植物園で栽培していたのが逸出したと言われています。
 シャクチリソバとは一寸舌を噛みそうな名前ですが、漢字では「赤地利蕎麦」と書き、「赤地利」とは生薬名だそうです。

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シャクチリソバが群生(2006/10/15)

 普通のソバによく似ていますが、ソバが一年草なのに対し、シャクチリソバは種子の他に地下茎でも増える多年草で、それ故、シュクコンソバ(宿根蕎麦)と呼ばれることもあります。
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シャクチリソバの葉と花と実(2006/10/09)

 地下茎を持つこと以外でソバと異なる点は、ソバでは上部の花序近くの葉が葉柄を欠き、茎を抱くように着くのに対し、シャクチリソバでは花序の近くの葉でも明らかな葉柄を持っていることです。
 上の写真では、一見葉柄を欠くように見えますが、これは葉柄が茎にピッタリくっ付いている為で、チャンと葉柄があります。  また、ソバでは分岐した花序が全体として一つに纏まるのに対し、シャクチリソバではかなりバラバラに着きます。
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シャクチリソバの花(2006/10/09)

 個々の花もソバによく似ていますが、ソバの花には様々な色のものがあるのに対し、シャクチリソバでは一定している様です。5枚の白い花被(がく)、8本の雄蕊に紅い葯が着き、花被の基部と雌蕊は黄色をしています。
 拡大してみると、なかなか綺麗。
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シャクチリソバの花の拡大(2006/10/09)

 種子も2番目の写真に見えていますが、ソバとよく似た3稜をもつ三角形で、大きさはソバよりやや大きく8mm位あります。
 写真を撮った後で、明正小学校に隣接する成城3丁目緑地のシャクチリソバが群生していたところにもう一度行ってみました。残念なことに、群生していた場所の草地の半分ほどが生え際から刈られていました。今頃はきっと全部刈られて何も無くなっていることでしょう。

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