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2006年9月の7件の記事

2006年9月30日 (土)

アメンボ

 成城と喜多見との間にある国分寺崖線には清水の湧き出しているところが何個所もあります。昔はそういう所にはサワガニがいて、昭和40年代まではごく一部に残っていましたが、今は完全に絶滅してしまいました。
 先日、清水の辺りに何かいないかと思って国分寺崖線に行ってみました。しかし、いたのは清水を溜めた小さな人工池にアメンボが一匹だけ。

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清水を溜めた池にいたアメンボ.影が面白い
(2006/09/21)

 アメンボというのはカメムシやグンバイムシに近い昆虫で、姿に似合わず?肉食性です。水の上をスーイスーイと滑って水面に落ちてきた虫などを食べます。
 しかし、表面張力を利用して水の上を這うというのは、考えてみればなかなか面白い生活様式です。こういう風に進化するまではどうしていたのでしょうか? 表面張力を利用しているので、界面活性剤(例えば洗剤)を流すと溺れてしまいます(こういうことはしてはいけません)。
 昔は清水の近くにはサワガニの他にシマドジョウとカワニナがいました。しかし、これらも絶滅してしまった様です。水のあるところなら、アメンボの他にゲンゴロウ、マツモムシ、所によっては、タガメやタイコウチもいました。田圃であればドジョウ、タニシなど幾らでも採れたものです。
 しかし、今は清水を溜めた人工池にアメンボ一匹。寂しくなりました。

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2006年9月29日 (金)

チャ(茶)

 駅から北へ延びる所謂桜並木の尽きる辺りにチャを生け垣にしておられるお宅があり、チャの花がちらほらと咲いていました。

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チャの花.その1(2006/09/21)

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チャの花.その2(2006/09/21)

 チャはツバキ科ですから、花もツバキによく似ています。大きさはずっと小さいのですが、大きく写すと菊心のツバキみたいに見えます。
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チャの花.その3(2006/09/21)

 昔はもっと北に仙川の方へ行くと、チャを生け垣にした農家が沢山ありましたが、最近は余り見なくなりました。チャドクガのせいでしょうか?
 今年の秋はチャドクガが大発生していて、多くのサザンカやツバキが丸坊主になっています。しかし、このお宅の生け垣には、チャドクガの食痕は全くありませんでした。とてもよく管理されている様です。

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2006年9月26日 (火)

ヨコジマオオハリバエ

 植物が2回続いたので、今度は昆虫にしましょう。蝶の様な一般に可愛いとされている虫ならばよいのですが、今回はハエの仲間です。
 ハエと言ってもイエバエ、キンバエ、ニクバエの様な、「汚い」ハエではありません。ハエというグループも、実に様々な環境に適応しており、このヨコジマオオハリバエの様に、他の昆虫に寄生するものも沢山あります(ハエの生活環に関しては「篠永哲、嶌洪編著 2001 ハエ学 東海大学出版会」がお勧めです)。

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ミズヒキの花にとまるヨコジマオオハリバエ.その1(2006/09/16)

 町の中では殆ど見ない種で、家では子供の頃に庭で1匹採ったことがあるだけ。しかし、喜多見との境に当たる国分寺崖線にはまだかなり居るようで、この写真も3丁目の喜多見側で撮ったものです。
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ミズヒキの花にとまるヨコジマオオハリバエ.その2(2006/09/16)

 オオクロバエよりもやや大型で幅があり、黒と飴色の模様に黒く長い剛毛が目立って、私に言わせれば「カッコいい」ハエです。配色も中々洒落ています。
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ミズヒキの花にとまるヨコジマオオハリバエ.その3(2006/09/16)

 このハエの属すヤドリバエ類は、「ハエ学」に拠ると、今までに日本で450種ほど知られているそうですが、実際にはその2倍近い種が発見される可能性があるとのこと。まだあまり研究が進んでいない様です。
 ヨコジマオオハリバエは卵胎生で、生み落とされた初齢幼虫は宿主(蝶や蛾などの幼虫)が側を通るまでじっと待ち続け、近縁種での実験ではそのまま15日以上も生き続けるそうです。
 寄生バエもなかなか楽ではない様ですな。

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2006年9月25日 (月)

ハコベホオズキ

 成城学園は地名の「成城」の元になった学校で、町自体よりも古くからあります(と言っても数年の差ですが)。ですから、その校内や外周には昔から生えている植物も多いだろうと思い、大学の周りを一巡りしてみました。
  しかし、余り面白いものは無いようで、「収穫」は前回のカラスノゴマと今回のハコベホオズキくらいなものでした。

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ハコベホオズキの花(2006/09/21)

 これも科が分からず、少し苦労しましたが、帰化植物であろうと言う予想が当たり、カラスノゴマよりは簡単に正体が割れました。

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ハコベホオズキの花(2006/09/23)

 しかし、これがナス科とは一寸思い浮かびませんでした。ナス科の花は先端が漏斗状に拡がり5裂と思い込んでいたので、こんな釣り鐘型の花があるとは全く予想外でした。

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ハコベホオズキの葉(2006/09/21)

 ごく小さい花で長さ5mm位、アセビやドウダンツツジの花を一回り小さくした様な感じです。花が沢山付くと結構綺麗。
 成城学園大学の東北角、仙川に面したところに群生しています。大学では定期的に除草している様なので、その内全部刈られてしまうかも知れませんが、地下茎で増える植物のようなので、簡単に駆除されることないでしょう。

 PS:当初「ハコベホウズキ」としておりましたが、「ハコベホオズキ」の誤りでした。お詫びして訂正致します。(2006/11/26)

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2006年9月24日 (日)

カラスノゴマ

 Weblogを開設して10日も経ってしまいました。しばらく投稿しなかったのは、始めに昆虫を載せたので、次は出来るだけ植物を取り上げたいと思ったからです。
 16日は良い天気だったので、喜多見との境にある国分寺崖線の辺りに行ってみました。そこで今まで見たことのない妙な蔓植物を見つけたのですが、困ったことに、その植物の名前が分からない。
 沢山生えているので普通種だと思うのですが、植物というのは困ったもので、科名(Family name)が分からないとどうしようもない。未だに判明していません。

 そこで別の植物を載せることにしました。実はこれも知らなかった植物で、科が分からないので今日植物図鑑を先頭から1ページずつめくって、ようやく判明しました。

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カラスノゴマ(2006/09/23)

 カラスノゴマという草で高さは1m弱、成城大学の仙川沿いにある石垣の下に生えていました。シナノキ科に属すので、ツナソ(繊維植物のジュートやモロヘイヤ)に近い植物です。
 初めて見る植物だし、道端に生えているので、帰化植物かと思いましたが、在来種でした。

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カラスノゴマの花(2006/09/23)

 接写するとかなり綺麗な花ですが、直径2cm位だし、葉腋に1個ずつしか咲かないので、余り目立ちません。

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カラスノゴマの花.ルリマルノミハムシがしがみついていた
(2006/09/23)

 ハチやチョウはまるで来ていませんでしたが、ルリマルノミハムシが一匹花にしがみついていました。この虫は、花に集って食害する余りうれしくない虫です。名前の様に、触るとピョンと跳ねてから飛んで逃げます。

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2006年9月16日 (土)

ツマグロヒョウモンの幼虫

 昨日までは、毎日ドンヨリとした雨の降りそうな天気で、カメラを持って表に出る気も起こらない日々でした。しかし、今日は朝からカラリと晴れていたので、早速写真を撮りに出かけました。それなりの成果はありましたが、その前に、先日我が家で撮ったツマグロヒョウモンの幼虫の写真をお見せしましょう。

 ツマグロヒョウモンが最初に我が家を訪れたのは、確か2年前の夏の終わりだったと思います。家の庭でヒラヒラ舞っているツマグロヒョウモンを見たときは本当に驚きました。
 これまでは8月の末から現れていましたが、今年は6月下旬から出没しております。我が家の庭にはスミレ類が沢山生えていて、それを食草とするヒョウモンチョウにとっては絶好の繁殖場所なのです。

 軒下に幅1m程のベランダがあり、小さなテーブルと椅子を置いて、昼間はそこで煙草を吸うことにしています。その横にデュランタ・タカラズカの大きな植木鉢があって、そこにもスミレの種子が飛んで一寸した株となり、例によってツマグロヒョウモンの幼虫がいます。先日煙草を吸っていると、如何にも「撮って欲しい」と言う感じで寝そべっているので、仕方なく撮ってやりました。

Argyreus_larva_2_1 ツマグロヒョウモンの終齢幼虫(2006/09/10)
 拡大すると横幅750ピクセルの大きな写真になります。かなり迫力がありますから、芋虫、毛虫が苦手な人は見ない方が良いかも知れません。卒倒されても責任は負いません。
 この幼虫は終齢で長さ6cm程度。撮影した2日後にはもう何処かで蛹化したらしく、居なくなってしまいました。

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2006年9月15日 (金)

はじめに+ヒメジャノメ

 最近は、どうも家にこもって何やらゴソゴソやっている毎日で、買い物も生鮮食料品以外は殆どがインターネット。それで「蟄居居士」と称しておりますが、これでは体に良くないのは当たり前。
 そこで散歩がてらに生き物の写真でも撮って最近ハヤリのWeblogで皆さんにお見せしたら、少しは義務感も出て家の外へ出るのではないか、と考えた訳です。

 「成城」と言うと、何か特別なものを連想する方も居られるかも知れません。しかし、これは単に載せた写真の撮影場所が成城と言うことだけです。動植物の写真を撮っても、成城では地方と較べて種類は多くないし、珍種も居るはずないし、地方を舞台にしたWeblogと比較されると、普通種の写真ばかり並べて何をやっとるのか、と言うことになってしまいます。「成城」の名を付けたのは、東京都下の成城にも結構様々な動植物が居ますよ、と言うことを強調したかったからです。

 「動植物」と言っても、基本的に野生或いは帰化して自然に生きている動植物が中心です。庭に植えられているサツキやツバキなどでも、最近では余り見ることのない昔の園芸品種は含めることにします。
 成城にはタヌキやハクビシンも住んでいます。こういうのを撮影出来る機会は限りなく零に近いですが、出来れば載せたいものです。

 第1回目なので、アッと言うようなものを採り上げたいのですが、ここしばらく雨降りの日ばかりでろくなものが撮れません。仕方ないので、我が家の庭で撮ったヒメジャノメの写真を挙げることにします。

ヒメジャノメ1 アヤメの葉にとまるヒメジャノメ(2006/09/14)
 成城に棲むジャノメチョウ科の蝶としては、他にナミヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ等があります。しかし、最近では数が少なくなりました。
ヒメジャノメ2 アヤメの葉の上で少し羽を開いたヒメジャノメ(2006/09/14)
__0_1 ヒメジャノメの顔(2006/09/14)
 ただの写真を出しても面白くないので、マクロレンズで頭の部分を接写してみました。結構、おどけた顔をしています。しかし、毛むくじゃらですな。

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