カテゴリー「昆虫(双翅目) 」の20件の記事

2012年2月19日 (日)

ツマグロコシボソハナアブ(Allobaccha apicalis

 私のもう一方のWeblog「我が家の庭の生き物たち」は楽天のWeblogなのですが、楽天という会社はWeblogと言うものを金儲けの手段としか考えていないらしく、3週間程前からアクセス情報はカウンターのみとなり、また、メール機能も削除してしまいました。その上、品のない派手な広告が増えてすっかり厭になり、記事を書く気が萎えてしまいました。
 これが、此方にも波及して、暫く更新が途絶えていましたが、これはcocologには関係ない話なので、急いで更新することにします。
 今日、紹介するのは、前回、前々回と同じく、「三丁目緑地」で撮影したツマグロコシボソハナアブ(Allobaccha apicalis)です。コシボソハナアブ類は、「三丁目緑地」では屡々目にするのですが、何時も何処にも留まらず飛び去ってしまい、今まで撮影出来たことがありませんでした(「三丁目緑地」以外では、八丁目の駐車場で撮影したマダラコシボソハナアブを2006年に掲載しています)。
 写真の個体は複眼が離れているので雌です。名前の通り翅端近くに黒斑がありますが、雄では翅全体が黒化するそうです(「一寸のハエにも五分の大和魂・改」No.4663、ハナアブ研究者の市毛氏の談)。

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「三丁目緑地」に有る杭に留まるツマグロコシボソハナアブ(雌)
翅が些か捻れていて、右側は焦点が合っていない
(写真クリックで拡大表示)
(2012/01/06)

 「三丁目緑地」内の西北部にある、泉の横に打ち込まれた杭に留まっていました。翅が少し歪になっていたので、背面から撮った写真では、右前翅の翅脈の大部分は焦点を外れています。
 コシボソハナアブ類は、この辺り(東京都世田谷区西部)では、暖かい時期には時々見かけるのですが、冬に入ってから見るのは初めてかも知れません。果たして、越冬個体なのか、前回のジョロウグモの様に、秋の生き残りなのか、コシボソハナアブ類の越冬態を調べて見ましたが、良く分かりませんでした。
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横から見たツマグロコシボソハナアブ
(写真クリックで拡大表示)
(2012/01/06)

 コシボソハナアブは、腹部が細長くて独特の形をしています。しかし、ハナアブ科(Syrphidae)ヒラタアブ亜科(Syrphinae)コシボソハナアブ族(Bacchini)に属す、捕食性ヒラタアブの仲間です。
 永井正身氏の「大阪城公園の哺乳類,爬虫類,両生類」(追手門学院創立120周年記念事業大阪城プロジェクト調査報告書 いのちの城・大阪城公園の生きもの,103−105,2008)に、本種に関する記述があります。ヤツデの葉裏でアブラムシを捕食していたヒラタアブ類の幼虫を持ち帰って飼育したところ、本種の成虫が得られたそうです。幼虫や蛹の写真も載せられていますが、全く普通のヒラタアブ類の幼虫・蛹の形をしています。成虫の形態は随分違うのに、面白いものです。
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斜め前から見たツマグロコシボソハナアブ
真っ正面からは撮影出来なかった
(写真クリックで拡大表示)
(2012/01/06)

 コシボソハナアブ族は、九州大学の目録では2属10種、これより新しい「みんなで作る双翅目図鑑」に付属する目録では2属13種、市毛氏による「ハナアブ写真集」には2属6種が載っています。かなり違いがある所をみると、まだ良く整理されていないのかも知れません。
 なお、「コシボソハナアブ」の名が付くハナアブは、コシボソハナアブ族以外にも何種かあります。同じヒラタアブ亜科に属すオオコシボソハナアブ(Doros profuges:ヒラタアブ族)の他、ナミハナアブ亜科(Milesiinae)タマヒラタアブ族(Chrysogasterini)Neoascia属に「チビコシボソハナアブ」の名が付くものが数種あります。
 また、名前は違いますがタマヒラタアブ族ハナダカチビハナアブ(Sphegina)属の種は、市毛氏の「ハナアブ写真集」を見る限り、何れも(10数種)腹部が細長く先が膨らんでおり、コシボソハナアブ類と間違える可能性があります。しかし、この仲間は、後退節が非常に太く、また、翅脈も異なるので、コシボソハナアブ族とは容易に区別が付きます。

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2010年6月 7日 (月)

ミスジハマダラミバエ(Trypeta artemisicola

 前々回に書いた様に、鋭意更新に向け邁進して行くつもりだったのですが、どうにも時間がなく、2週間近くもサボってしまいました。先日辞任を表明した何処やらの首相と似て来た様です。これは、大いに反省スヘシ、です。
 実は、明日より、東南アジア方面に長期出張致します。2~3ヶ月の休みとなりますが、或いは、帰国後も暫く書き込みが出来ないかも知れません。拙Weblogを楽しみにされている読者には大変申し訳ありませんが、何卒宜しく御理解の程御願い申し上げます。
 写真が無いのも寂しいので、昨年の春に国分寺崖線下の「神明の森・みつ池特別保護区」の横で撮ったミバエを出しておきます。この1枚を撮っただけで逃げられてしまい、他に写真はありません。

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ミスジハマダラミバエ.体長約4mm
(写真クリックで拡大表示)
(2009/03/15)

 このミバエ、ミスジハマダラミバエの仲間(Trypeta属)とは思ったのですが、それ以上は良く分かりませんでした。北隆館の圖鑑を見ると、この仲間について色々と書いてあり、若干意味不明瞭な所もあります。そこで、双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」に御伺いを立ててみました。
 時間が無いので、詳細は省略しますが、問い合わせ後、私が長期出張に出てから、ミバエに詳しいほげ氏から書き込みがあり、結論として「私の見た感じとしては、写真のミバエはミスジハマダラミバエTrypeta artemisicolaでいいのかな?と思っています」とのことでした。ほげ氏は確定はされていないのですが、その後、掲示板の主催者であるハエ男氏がこの写真をミスジハマダラミバエとして「みんなで作る双翅目図鑑」に採用されています。そこで、ここではハエ男氏に従い、ミバエ科(Tephritidae)ハマダラミバエ亜科(Trypetinae)のミスジハマダラミバエ(Trypeta artemisicola)とすることにしました。
 それでは行って参ります。今年は天候が不順です。読者の皆様も体調を崩されない様、御自愛下さい。

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2010年5月 6日 (木)

エゾホソルリミズアブ(Actina ezoensis

 連休ですっかりサボり癖が付いてしまいました。尤も、連休前もかなりサボっていましたが・・・。今朝、我が家のベランダから見える通勤・通学者の数はまだ多くありません。連休は明けても、今週一杯をお休みにしている人が多い様です。
 そこで今日は、このWeblogもまだ半ば休み、写真の少ないサボリねたにすることにしました。ミズアブ科(Stratiomyidae)のエゾホソルリミズアブ(Actina ezoensis)(雄)です。「三丁目緑地」の一番下にある、昔から生えているエゴノキやサワラを切り倒して造成した公園の中に居ました。直ぐに逃げられてしまったので、写真は背側からの2枚しかありません。尾端が翅で隠れており体長は不明ですが、翅端までは約7mmです。かなり弱々しい飛び方をしていました。

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「三丁目緑地」に居たエゾホソルリミズアブ
緑色の金属光沢を帯びている
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/13)

 周囲が全部緑色で、アブ自体も緑色の金属光沢を持っているので、緑カブリした様なスッキリしない写真になっています。実際、まだある程度はカブリが残っていると思います。
 ミズアブ科の特徴としては、触角の第3節が細かく分節していること、Rs脈が短いこと(上の写真で、右縁紋の左上に沿った部分)、また、これは今日の写真からは見えませんが、脚の付節末端に3個の嚢状物があること、等が上げられます。
 これまでミズアブ類とは縁が薄かったせいもあり、今まで知らなかったのですが、ミズアブ科昆虫の中には小楯板後縁に棘状の突起を持つ種が少なからずあります(下)。
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触角第3節は細かく分節している
複眼や胸部には毛が生えている
小楯板の端には4本の棘がある
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/13)

 Actina属には、このエゾホソルリミズアブ(A. ezoensis)の他に、キアシホソルリミズアブ(A. diadema)とA. nigripes(和名なし)の2種が居ます。これらの違いについては、双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」のNo.4485で、アノニモミイア先生(某旧帝大を退官された双翅目の大御所です)が添付された検索表を見れば分かります。
 この表では、雌雄を別々に検索する様になっています。検索表にある雌雄の区別は前から見ての比較なのでここでは使えませんが、写真の個体は眼の間隔が狭く、これは雄です。雌では間隔がこの1.5倍位あります。
 今日は「サボリねた」の日ですから、これら3種の雄雌全部について解説するのは止めにして、エゾホソルリミズアブ雄の特徴だけを簡単に書いておきましょう。腿節と上部を除く脛節は黒っぽく、脛節には長い毛があり、M1脈とM2脈(最初の写真で、翅の中央やや右下に見える6角形の中室の右下から翅端近くへ走るのがM1脈、左下から斜に下へ走るのがM2脈)の基部は通常分離しており、後脚の第1付節は先端部を除いて黄褐色、であればエゾホソルリミズアブの雄です。
 なお、種小名にezoensis<蝦夷の>、和名にも「エゾ」とありますが、分布は、北隆館の圖鑑に拠ると、北海道、本州、四国、九州、極東ロシアとなっています。

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2010年3月 8日 (月)

キョウコシマハナアブ(Eristalis kyokoae)(雌:黒色型)

 一昨年に撮影した写真を整理したところ(まだ終わっていません)、未掲載の写真が思ったよりも沢山ありました。そこで、これから暫くは今年撮った写真と交互に紹介することにします。このWeblogには殆ど日記の要素はありませんので、それでも構わないでしょう。
 先ずは、キョウコシマハナアブの黒色型から。複眼間が開いていますから雌です。

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菊の花にやってきたキョウコシマハナアブ(雌)
黒色型で、腹部の黄紋は消えている
胸背には暗色の幅広い帯がある
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/23)

 撮影したのは一昨年(2008年)の11月23日、場所は七丁目にある世田谷区の家庭菜園で、隣の家の壁に沿って植えられている菊の花に来ていたものです。ここの菊には毎年多くの双翅目昆虫が訪花していて、これまでにも多くの種類を紹介してきました。
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顔面には明確な縦の黒条(黒色中条)が認められない
前脛節の毛は短く、且つ、疎ら
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/23)

 「キョウコシマハナアブ」と云うのは余り聞き慣れない名前かも知れません。しかし、実際はこの辺りにも沢山居る極く普通の種類で、ナミハナアブやシマハナアブ等と混在して一緒に花粉を舐めています。
 検索するとある程度ヒットします。しかし、その大半は恐らく根拠のない判断でしょう。と云うのは、体のある部分がかなり高精度で写っていないと、シマハナアブとの区別が出来ないからです。
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前腿節には長い毛がある様にみえるが
前脛節に長毛は認められない
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/23)

 実は、私もこのハナアブの正体が分からず、双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」に御伺いを立てて漸くキョウコシマハナアブであることが判明した次第です。
 ナミハナアブやシマハナアブの属すEristalis属 では、腹部背面の模様は殆ど同定の役には立ちません。顔の黒色中条(顔の真ん中にある縦の黒条)の有無や脚の色、小楯板や脚の毛などを見て判断します。
 ナミハナアブは翅に褐色の紋があり、顔の黒色中条は幅広く明らかなので区別が付きます。スルスミシマハナアブ、カオスジコモンシマハナアブ、カトウハナアブも黒色中条が明確です。一方、シマハナアブやキョウコシマハナアブでは、何れもこの黒色中条が薄くて不明瞭となります。
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前脛節に花粉がかなり付いているが毛は立っていない
このハナアブの触角が有毛であることが分かる
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/23)

 シマハナアブとキョウコシマハナアブの見分け方は、先の掲示板でPakenya氏に教えていただきました。前脛節の毛の生え方で区別するのだそうです。シマハナアブでは、前脛節の外側に脛節の幅と同じ位の長い毛が密生しており、しかも、この毛は立ち気味です。これに対して、キョウコシマハナアブでは、毛はずっと短く、また斜めに寝ており、且つ、シマハナアブよりかなり疎になるのだそうです。
 今日のハナアブの写真を見ると、前掲節の毛は短く疎らです。従って、シマハナアブではなく、キョウコシマハナアブと云うことになります。
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オマケにもう1枚.複眼には毛が生えている
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/23)

 何も形容が付かない只のシマハナアブは、まだこのWeblogでは紹介していません。しかし、比較の為に掲載する必要がありそうです。どうも、この手のハナアブが来ても余り撮影する気がしないのですが、今年は撮ってみることにします。

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2010年2月17日 (水)

ヒメホソバエ科のAsteia sp.

 今日は時間が無いので、一昨年の秋に撮った使える写真が1枚しかないハエを紹介します。背側から撮った後、直ぐに逃げられてしまいました。体長2.1mm、翅端まで3.2mm、翅長は2.4mmの小さなハエです。ファインダーを覗いている間に逃げられたら、2度と見付けることは出来ません。
 ヒメホソバエ科(Asteiidae)と云う非常に小さな科に属します。九州大学の日本産昆虫目録を見ると、ヒメホソバエ科にはAstiosoma okinawae(和名なし)1種しか載っていません。しかし、2003年に末吉昌宏氏が、これまで日本では未記録であったAsteia属の既知種2種と新種4種を報告(Eur. J. Ent. 100:609-623,2003)され、現在では2科7種となっている様です。なお、この論文を見ると、関東・山梨県でも3種が採集されていますが、東京都本土部昆虫目録ではヒメホソバエ科は空欄になっています。

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菊の枯葉に留まるヒメホソバエ科のAsteia sp.
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/25)

 実はこの写真のハエは、その正体がず~と分からなかったのです。写真は七丁目の家庭菜園に植えられている菊の枯葉に留まったところです。下地が枯葉なのでゴチャゴチャしていて翅脈は不明瞭ですし、頭部胸部の大半は真っ黒で剛毛の存在は殆ど分かりません。これでは検索のしようがありません。
 ところが先日、重要な情報が「いもむしうんちは雨の音」のHPで有名なAcleris氏からやって来ました。氏が昨年採取されたヒメホソバエ科に属すAsteia sp.が、私がかなり以前に双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」に載せた正体不明のハエとソックリであることを知らせて下さったのですが、実はそのハエはこの写真のハエともっとよく似ていたのです。
 ヒメホソバエ科の大きな特徴は、この手のハエでは翅端近くまで伸びる筈のR2+3脈が異常に短いことです。普通のSc脈よりももっと短いのです。上の写真では良く分かりませんが、これとは別の翅だけはもう少し綺麗に撮れている写真を見ると、それらしきR2+3脈が見えます。R2+3が異常に短く、また、M脈が分岐しないので、翅端近くに達する翅脈はR4+5脈とM脈の2本だけです。Cu脈も分岐しません。
 また、Asteia属ではm-cu横脈がありません(Astiosomaには有ります)。写真では些か不明瞭ですが、m-cu横脈はない様に思えますので、写真のハエはAsteia sp.とすることにしました。
 「The European Families of the Diptera」の解説を読むと、この科の幼虫は種類により腐食や菌類、或いは花などを食べる様で、樹皮下に見られることもあるそうです。

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2010年2月 3日 (水)

フタスジツヤユスリカ(Cricotopus bicinctus

 今日は時間がないので原稿を書くのが簡単な虫を選びました。体長約2.1mm、翅端まで約2.5mm、翅長は2.0mmの小さなユスリカです。触角が羽毛状でないので、雌です。
 見付けたのは、国分寺崖線下の4丁目に生えているビワの木です。以前掲載した「ヒメヨコバイの1種(その3)」と同じ木ですが、撮影日時は異なります。
 ユスリカの属までの検索表は培風館の「ユスリカの世界」に詳しいものが載っています。しかし、何分にも顕微鏡的な特徴が問題となり、写真のユスリカの検索には使えません。こう云う場合は、巻頭に載っている36種のユスリカの写真を見ることにしています。それを見るとエリユスリカ亜科(Orthocladiinae)ツヤユスリカ属(Cricotopus)のユスリカにかなり似ていました。検索表をエリユスリカ亜科から逆に辿ると、M脈とCu脈との横脈(MCu)が無く、R脈はR1、R2+3、R4+5の3脈があることなど、写真のユスリカと一致します。

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ビワの木の若い幹に留まるフタスジツヤユスリカ
(写真クリックで拡大表示)
(2009/12/19)

 さて、この様な場合、次にすることは画像探しです。属のラテン名(Cricotopus)で画像を検索すると、写真のユスリカに非常に良く似た種類が見つかりました(「BugGuide.Net」には何時も御世話になっています)。しかし、単なる絵合わせでは、とんでも無い間違いをしでかす可能性があります。そこで、例によって双翅目の掲示板「一寸の虫にも五分の魂・改」に御伺いを立ててみました。
 早速、ユスリカの専門家、その名もエリユスリカ氏が対応して下さいました。ツヤユスリカ属の1種であることは間違いないそうで、先ずは一安心です。
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横から見たフタスジツヤユスリカ.動き回るので
少し腹側からになってしまった
(写真クリックで拡大表示)
(2009/12/19)

 このツヤユスリカ属のユスリカは、雄生殖器の種間差も少なく、厳密に同定するには微細な構造が問題になるそうですが、一方、身近に発生するものはその種数も限られており、腹部の斑紋で十分に種まで同定できるとの御話。写真のユスリカは、Cricotopus bicinctus (Meigen, 1818)の様に見えます、とのことでした。このCricotopus bicinctusの和名は、九州大学の日本産昆虫目録では空欄になっていますが、東京都本土部昆虫目録に拠るとフタスジツヤユスリカとなっています。
 エリユスリカ氏が添付して下さった図(白黒です)では、腹部の第1節全部、第2節の前縁と後縁、第4節の全部が薄い色になっています。「BugGuide.Net」にあった同種の写真も同様です。しかし、写真のユスリカでは、第2節後縁の横帯は認められません。
 些か模様が違うのですが、氏に拠れば、この種は、冬期に出現するものでは、腹部の斑紋が殆ど認識できなくなり、全体真っ黒となる個体が増えて来るそうです。また、この時期の東京の都市河川では最優占種とのことです(かなり以前の調査結果だそうですが・・・)。
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少し後からの図だが、もう1枚出すことにした
この後、飛んで逃げられてしまった
(写真クリックで拡大表示)
(2009/12/19)

 多少、状況証拠も含みますが、専門家のエリユスリカ氏がその様に見えると言われているのですから、今日のユスリカは、フタスジツヤユスリカ(Cricotopus bicinctus)で決定と致します。
 冬の葉裏には、色々なユスリカが潜んでいます。しかし、低温でも中々敏感で、僅かな刺激を与えるだけで飛んで逃げられてしまいます。以前紹介した「ヒゲユスリカ族の1種」は、陽の当たらない特に寒い場所に居たので何とか撮れましたが、例外的と言えるでしょう。ユスリカの中には、今日の様な綺麗な種類も結構居ますので、機会があればまた紹介したいと思っています(エリユスリカ様、今後とも宜敷御願い致します)。

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2010年2月 1日 (月)

シマバエ科Luzonomyza属の1種

 昔の写真が溜まっているので、今日は、一昨年の秋に撮ったシマバエ科のハエを紹介します。体長は4mm強、翅端まで6mm強の、中型のハエです。撮影したのは国分寺崖線下の4丁目にある畑の中です。確か、ズッキーニの茎に居たものと記憶しています。
 シマバエ科(Lauxaniidae)と云うのは、1つの科の中に外観の非常に異なるハエが色々いて、細部を調べないとシマバエ科であると判断出来ません。今日のハエも、遠目にはヤチバエ的な感じがしました。普段ならば、検索表を辿るのですが、今日は簡便法を紹介することにします。
 これは以前、双翅目の掲示板「一寸の虫にも五分の魂」(今はURLが変わり、名称も「一寸の虫にも五分の魂・改」となっています)で、双翅目分類学の権威であるアノニモミイア先生(Amonimo-myia:<名の無いハエ>の意、勿論ハンドル名です)に教えて頂いた方法です。先生に拠ると
 先ず頭部を見て,
  1.鬚刺毛を欠く.
  2.触角刺毛に短い軟毛が背腹両面に多数生じている.
  3.2対の後ろ向きの強い額眼縁刺毛がある.  これでほぼ確定して,
 それでも不安の場合に,
  4.脛節背面に1本の亜(末)端剛毛を具える.
  5.翅の前縁脈に切目や抉れを欠く.
 さらに,
  6.Cu融合脈が翅縁に達しない.
  7.後単眼刺毛が収斂する.
 と云う基準で判断出来るとのことです。
 この内、5番目と6番目の特徴は、今日の写真からは判断出来ませんが、シマバエ科であることは間違いありません(他に「The European Families of the Diptera」でもシマバエ科に落ちました)。触角の毛が良く見えませんが、少しボワーとして写っているのは有毛だからでしょう。

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シマバエ科のLuzonomyza sp.
頭部の上部が前方に突き出している
本当は下向きに留まっていたが、
見易くする為、水平にした
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/14)

 シマバエ科内の検索には、文献を持っていませんので、(株)エコリスのHPにあるシマバエ科の検索表を使いました。これを辿ってみると、多少怪しげながらもTrigonometopus属に行き着きました。次に、先の双翅目掲示板のワード検索でこの属を調べると、Acleris氏が「埼玉県昆虫誌に出てくるTrigonometopusに似ているような気がします」として載せている写真の個体に、腹部の模様を除き、良く似ていました。そこで、この写真のハエもTrigonometopusか否か、御伺いを立ててみることと相成ります。
 問い合わせにはバグリッチ氏が対応して下さいました。「画像の種は、Luzonomyza属の一種ではないかと思います。エコリスのシマバエ科の検索表では、key4の『前方の額眼縁剛毛は前傾するか否か』というのがこの2属の区別のkeyの一つとなっていますが、非常に微妙な傾斜なので判断に困ります。またTrigonometopusと思われる個体でも前傾していないことも多々あります。これまで私が採ったものに限っては、触覚先端がの尖る方がTrigonometopusで、丸いのがLuzonomyzaで 区分可能のようでした。ある程度はこの部分で識別できそうです」とのことです。また、Luzonomyza属とTrigonometopus属の双方の標本写真を提示して下さいました。
 エコリスの検索表のkey4には、「頭部は側面から見ると上部が前方に突き出し,鋭い角をなすことがある.単眼剛毛はないか微毛状.前方の額眼縁剛毛 (orbital setae) 前傾する.触覚先端は尖る」とあります。これに対するkey4'の方は「前方の額眼縁剛毛 (orbital setae) は前傾しない.触覚先端は丸い.♂の第9腹背板の先端は両側が多少とも角状に突出する」となっています。私の写真では、前方の額眼縁剛毛は、向かって左のは前傾していますが、右側のは後を向いています。余り当てにならない指標の様なので、触角を見たのですが、1枚目の写真では丸く見えますが、2枚目ではかなり尖って見えます。これも写真から判断するには適切な指標ではない様に思えました。そこで「頭部は側面から見ると上部が前方に突き出し」とあるのに対し、key4'の方にはこの記述が無いのでTrigonometopusだと判断してしまったのです。
 しかし、バグリッチ氏の写真を見るとLuzonomyzaの頭部も同様に上部が前方に突き出しています。それならば、話は違ってきます。触角も上から見ると多少は尖って見えますが、貼って頂いたTrigonometopusの写真を見ると、尖り方が全然違います。
 これらから判断すると、写真のハエは、バグリッチ氏の言われるとおり、Trigonometopusではなく、Luzonomyzaとするのが適当でしょう。種名は分からないので、Luzonomyza sp.となります。
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背面から見たシマバエ科のLuzonomyza sp.
(写真クリックで拡大表示)
(2008/11/14)

 このWeblogでは、これまでにシマバエ科所属のハエを3種、Protrigonometopus maculifronsSteganopsis sp1.Steganopsis sp2.を紹介しています。また、もう一方のWeblog「我が家の庭の生き物たち」でもHomoneura sp.が紹介済みです(まだ倉庫で眠っている種もあります)。Steganopsisの2種は同属ですから互いに似ていますが、他は全く外観が異なります。全く双翅目と云うのは困った連中ですが、またそれ故に面白いとも言えます。

 なお、今日は一昨年の3月に掲載した「お知らせ+ハチの1種」のハチの種類がある程度分かった為、本文を全面的に改定し、表題も「ホソハネコバチ科Gonatocerus属の1種(?)+お知らせ」に変更しました。御笑覧下さい。

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2010年1月20日 (水)

コマバムツボシヒラタアブ

 今日は久しぶりにハナアブ類を紹介します。一昨年(平成20年)の12月15日掲載のフタホシヒラタアブ以来、1年1ヶ月ぶりとなります。今日紹介するハナアブは、コマバムツシヒラタアブ(Scaeva komabensis:コマバムツシヒラタアブ)と云う余り聞き慣れないヒラタアブの1種です。
 七丁目にある世田谷区の家庭菜園で撮影しました。体長は約13.5mmと大型で、これまでこの辺り(東京都世田谷区西部)で見た記憶はありません。

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コマバムツボシヒラタアブ.第2腹節の黄色紋は半月形で短い
第3~4腹節の黄色紋は三日月型で側縁を越える
(写真クリックで拡大表示)
(2010/01/19)

 家庭菜園は季節柄、今は殆ど休業状態です。しかし、小松菜の類や収穫後に残されたブロッコリーの株などがまだかなり沢山あり、その辺りを徘徊していました。動きが緩慢だったので油断をしていたところ、撮影結果を確認している間に逃げられてしまいました。そんな訳で、今日は写真の出来が、些か良くありません。
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側面から見ると、額の黒色毛が目立つ
胸部下部や小楯板の毛も長い
(写真クリックで拡大表示)
(2010/01/19)

 このコマバムツシヒラタアブ(或いは、コマバムツシヒラタアブ)、WEB上には余り写真が見当たりません。「埼玉県三郷市・千葉県流山市/昆虫観察ガイド」と云うサイトには、「かつては高山性の稀種と言われたこともあったらしい。秋に高山から平地に移動する移動性があることがわかってからは、普通種となった」と書かれています。普段は低地にいて、夏になると涼しい高地へ避暑に出掛ける習性がある様です(この様な行動様式は、オオクロバエにも見られます)。
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斜め上から見たコマバムツボシヒラタアブ
(写真クリックで拡大表示)
(2010/01/19)

 まァ、成城の様な住宅地の中もにいるのですから、稀種の筈はありません。東京都本土部昆虫目録を見ると、皇居、赤坂御所、井の頭公園の3個所で記録があります。また、ハナアブ研究家の市毛氏に拠ると、種の記載に使われた標本に付いているラベルには「KOMABA Tokyo Japan ・・・」と書かれているとのことです(「一寸のハエにも五分の大和魂」No.1903)。こうしてみると、この辺りにいても別段おかしくない種類の様です。
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コマバムツボシヒラタアブの顔
顔の黒色中条と複眼の毛が顕著
(写真クリックで拡大表示)
(2010/01/19)

 珍しい種類でもないのにWeb上に写真が少ないのは、恐らく、他のヒラタアブと種類を間違えているのでしょう。ハナアブ類の同定には、中々難しいものがあります。
 このコマバムツボシヒラタアブの特徴を挙げると次の様になります(主に北隆館の大圖鑑と「札幌の昆虫」に拠る)。
 1)体長は11.5~15mmと大型。
 2)第2腹節の黄色紋は上縁が水平で半月状であり、側方は側縁には達しない。
 3)第3~4腹節の黄色紋は上縁が下方に窪んで三日月状となり、側方は側縁に達する。
 4)複眼は有毛。
 5)顔面は黄色、中隆起は顕著で末端は黒褐色(黒色中条がある)。
 6)額(特に上部)に(長い)黒色毛がある。
 7)触角は黒褐色(黒灰色)。
 8)脚は概ね赤褐~黒色。
 9)R2+3脈(翅前縁の色の濃い幅広い部分=縁紋の後にある翅脈)とR4+5脈(R2+3脈の一つ後の翅脈)は、翅端の手前で暫く平行する。
 この内、9)は色々なヒラタアブの写真を見て私が気が付いたことで、正しいか否か、保証の限りではありません。
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オマケにもう一枚
(写真クリックで拡大表示)
(2010/01/19)

 最近は、脊柱管狭窄のリハビリを兼ねて、写真を撮りに出かけてばかりいます。写真の整理、調整にはかなりの時間を要します。余り写真を沢山撮ると、結果として原稿を書く時間がなくなってしまい、更新が遅れてしまいます。今日の更新も結局夕方になってしまいました。今後、更新が滞らない様、十分注意するつもりです。

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2009年4月14日 (火)

お知らせ+シマバエ科のProtrigonometopus maculifrons

 明日(平成21年4月15日)より東南アジア方面に2ヶ月程度出張致します。その準備や何やらでこの1ヶ月ほど非常に忙しく、更新はおろか写真を調整する時間もありませんでした。
 結果として、このWeblogもその間暫く御休となります。春に撮った写真がまだ沢山残っているのですが、致し方ありません、来年の春にでも回すことにしましょう。
 写真が無いのも寂しいので、昨年の晩秋(12月4日)に撮ったシマバエ科(Lauxaniidae)シマバエ亜科(Lauxaniinae)のProtrigonometopus maculifronsの写真を出しておきます。撮影したのは「三丁目緑地」の上面にあるシャクチリソバの群落で、時刻は16:21、東京のこの日の日没は16:28分なので、日没直前です。もうかなり薄暗くなっており、虫が良く見えなかったのですが、撮影した写真を見てみると中々綺麗なハエです。ハエは複数居たにも拘わらず、使える写真はこの1枚しか無かったので、その後買い物がてら2~3日様子を見に行ったのですが、再度見付けることは出来ませんでした。

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シマバエ科のProtrigonometopus maculifrons
(クリックで拡大表示)
(2008/12/04)

 このWeblogとしてはやや大きめのハエで、体長は4mm、翅端まで5.5mm。頭部の剛毛配列や脛節端に剛毛を持つことから、シマバエ科であることは明らかです。しかし、その先は良く分かりませんでした。脛節端付近に2本の剛毛を持つのでHomoneura属かと思ったのですが、背面からの写真1枚では良く分かりません。そこで、何時も御世話になっている双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」に御伺いを立ててみました。すると、市毛氏より、このハエはProtrigonometopus属の様で、日本産Protrigonometopus属の種類数や分布から、Protrigonometopus maculifronsではないか、との御回答を頂きました。
 氏によると、「恐らく,北海道~本州に分布しているのは、P. maculifronsP. sexliturisの2種」で、「P. maculifronsは頭部が三角形に近く,触角刺毛は黒色微毛を装い太く見え」、「顔の中央部に1対の大きな斑紋を備え」ており、「日本,北朝鮮,中国に分布、皇居でも確認されている」とのことです、一方、P. sexliturisの方は、頭部が三角形状ではなく、触角刺毛は肥大せず、また、顔の両側には1対の小さな斑紋,触角下部と口器上部にも1対の斑紋を備え、沿海地方と日本に分布するのだそうです。
 写真のハエは、触角刺毛が太いですし、東京付近ではP. maculifronsの記録が彼方此方にあるのに対し、P. sexliturisは全く見つかりませんでした。どうやらこのハエはP. maculifronsで決まりの様です。

 それでは皆様、暫くの御無沙汰となります。春の天候は気まぐれですので、御風邪等召されぬ様、何卒御自愛下さい。

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2009年3月29日 (日)

ヒゲユスリカ族(Tanytarsini)の1種

 この春撮った虫の写真はまだあるのですが、調整が出来ていません。そこで、昨年の1月に撮影した越冬中の虫を出すことにしました。
 この虫、何故今まで掲載しなかったのかと言うと、長い間正体不明だったからです。最初見付けたのは「三丁目緑地」に生えているヤツデの葉裏で、体長約2mmの小さな虫がワサワサと這い回る感じで歩いていました。マクロレンズで覗いた最初の印象は、非常に長い前脚を触角と見間違えたせいもあり、奇怪な格好をした捕食性の虫と言う感じでした。この時は直ぐに逃げられてしまったので、充分写真を撮ることが出来ませんでした。

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ヒゲユスリカ族の1種.前脚が非常に長い
ヤツデの葉裏に居た.体長は2mmと小さい
(クリックで拡大表示、以下同じ)
(2008/01/11)

 数日後に、同じく「三丁目緑地」のビワの葉裏で同種と思われる虫を見付けました。この時はシッカリ撮ることが出来たのですが、毛の生えた翅、翅よりも短く太い腹部、異常に長い前脚・・・、一体何者なのか全く分かりません。目(分類学の目、綱の下、科の上)のレベルで分からないと言う最悪の事態に陥ってしまいました。
 しかし、良く見てみると、横からみた頭部胸部はガガンボなどに似ており、また、平均棍を持っています。触角は明らかに3節を越えていますから、双翅目糸角亜目(広義の蚊の仲間)であることは確かの様です。しかし、その先の科の検索は、虫が小さ過ぎることと翅に毛が生えていて翅脈が良く見えないことにより、全く不可能でした。
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ビワの葉裏を歩き回るヒゲユスリカ族の1種
翅にストロボの光が反射して構造色を生じている
上の写真とは別個体で別の日に撮影
(2008/01/14)

 ほぼ1年経ってから、「ユスリカの世界」と言う本を見たところ、どうもこれはユスリカ科(Chironomidae)の虫の様に思われてきました。しかし、「ユスリカ科」で検索しても此処に掲載した写真と似た様な虫は見当たりません。そこで「Chironomidae」で海外の写真を探してみると、Tanytarsus pallidicornisと言う、掲載の写真に非常に良く似たユスリカが見つかりました。Tanytarsusの和名はヒゲユスリカ属です。
 しかし、「ユスリカの世界」のヒゲユスリカ属の解説を読むと、此処に掲載した写真の虫とは一寸違う様です。そこで、もう一度この本にあるユスリカ科の検索表を辿ってみると、かなり怪しげですが、ユスリカ亜科(Chironominae)のヒゲユスリカ族(Tanytarsini:ヒゲユスリカ属Tanytarsusより一つ上のレベル)に属す可能性が高い様に思われました。
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上の写真と同一個体(以下同じ)
前から見ると変な顔をしている
(2008/01/14)

 次は、例によって双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」に、ヒゲユスリカ族の1種ではないか、との御伺いを立てることと相成ります。
 すると、たちどころにユスリカの専門家であるエリユスリカ氏より、「写真からの判定では、ヒゲユスリカ族の一種までしか判りません。(中略)。残念ながらヒゲユスリカ族には外見では属までは識別するのは困難です。雄生殖器を見れば一瞬で属までは判るのですが。色彩も似たものが沢山います。黄白色のものが殆どです」との御回答を得ました。
 これで、漸く「ヒゲユスリカ族の1種」と安心して書くことが出来ます。これもみな、エリユスリカ氏の御蔭です。
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斜め前から見たヒゲユスリカ族の1種
平均棍が良く見える
(2008/01/14)

 このヒゲユスリカ、越冬中の個体は少なく、この2頭しか見ることが出来ませんでした。しかし、5月中下旬に「三丁目緑地」と「三ツ池緑地」内の草むらを歩いたところ、今度は正にウンカが沸き上がるが如く沢山出て来ました(同種か否かは分かりませんが、外見的には同じでした)。冬とは違い非常に機敏で、葉に留まるや否やアッと言う間に葉裏に逃げ込んでしまいます。かなり粘ったのですが、まともな写真は1枚も撮れませんでした。
 先のエリユスリカ氏の御話では、「5月頃にヒゲユスリカ属[族?]は水田脇の水路、溜め池等から非常に沢山出てきます。平地ではこの時期がこの族のピーク期です」とのことですから、この点でも一致しています。
 この2つの緑地には何れもかなり水量のある泉があります。どうやら、そこから発生している様です。
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横から見ると頭部胸部はガガンボなどと似ている
翅の上に毛が生えているのが見える
(2008/01/14)

 釣りの餌にする赤虫は、主にアカムシユスリカの幼虫です。このアカムシユスリカやオオユスリカ、セスジユスリカなどは1cmかそれ以上もある大型のユスリカです。しかし、ユスリカ科には2mm以下の小型の種類も沢山います。Web上にあるユスリカの生態写真と言えば大型のユスリカばかりで、今日紹介した様な小型種の写真は皆無に近い状態です。写真から種まで落とすのは、ユスリカの場合、通常は無理ですが、族や属のレベルまでなら何とかなるかも知れません。これからは、ユスリカ類の写真も撮ってみようかと思っています。

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